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冬のノミ・マダニ予防は必要か!?

執筆者の写真: 管理者 テリア管理者 テリア

先日、岐阜県でも初の積雪となり、更に冬らしくなりましたね。

 

さて、1月になり、来院されるオーナー様から多く質問されるが

『ノミ・マダニの予防薬はいつまで続けるの?』

『家の中にいて外に出ないから予防は必要ないのでは?』です。

今回は、ノミ・マダニについてご紹介していきたいと思います!


 予防は必要? いらない?

冬場のノミ・マダニ予防は【 必 要 】です。




ノミやマダニは暖かい時期にしか存在しないと判断して、予防はいらないのでは?と判断するオーナー様もいらっしゃるかと思います。

『ノミ』

気温が13度以上になると繁殖することができます。また20度以上繁殖スピードがあがり大量に発生します。なので、暖房の効いた部屋はノミにとっては快適な空間になります。

『マダニ』

主な繁殖時期は春~夏ですが秋~冬にかけてそれまでに孵化した幼虫が成長の為に活動を開始します。

 つまり、ノミ・マダニは年中無休、常にいると思ってください。


 

 

室内の子の予防は必要?いらない?

室内で暮らしている子のノミ・マダニ予防は【 必 要 】です。




外に出ない子だから予防は必要ない!と判断するオーナー様もいらっしゃるかと思います。室内で暮らしていても、動物病院・トリミングサロン・ドッグラン・ペットホテルなどに行った際に寄生する可能性庭に野良猫や野生動物が出入りをして、その時にノミや卵を落としていく可能性私たち飼い主が外から帰ってきたときに衣類や靴にノミ・マダニがくっついてきてペットたちに寄生する可能性など、確率は低いかもしれませんが、室内飼いの子たちにもノミやマダニが移る可能性は十分にあります。

 

なので、ノミ・マダニに関しては室内・外どちらで暮らしていても、一年間通して予防を必ず行いましょう!


 

 

ノミ・マダニについて

そもそもノミ・マダニがいるとどうなるのか?噛まれたらどんな症状・病気になるのかをご紹介します。

 


ノミ


*ノミアレルギー性皮膚炎:ワンちゃんやネコちゃんに寄生したノミが吸血することでノミの唾液が体内に入っていきます。それがアレルギー反応を起こし、体中か痒くなり、湿疹ができたり脱毛したりします。また多量のノミが寄生してしまうと、吸血により貧血を起こす場合もあります。

 



マダニ


*バベシア症:バベシア(原虫)を保有しているマダニに噛まれることで赤血球に寄生し、貧血、黄疸、発熱、食欲不振などになり、治療が遅れると死に至る病気です。また、一度かかると一生治ることがなく、急性期を乗り越えてもまた再発する可能性があります。

 

SFTS(重症熱性血小板減少症候群):SFTSウイルスを保有しているマダニに噛まれることで感染し、下痢・嘔吐・発熱・食欲不振などになり、血小板や白血球の減少などが見られ、やがて死に至る病気です。また人間にも感染してしまう怖い病気です。

 

代表的なノミ・マダニがもたらす病気をご紹介しましたが、他にもまだまだあります。ノミ・マダニがきっかけの死に至る病気・ワンちゃんネコちゃんから人間に感染する病気があることも是非覚えておいてください!

 

 

もしノミを発見したら…?

見つけたっ!

しきりに身体を掻いたりしている場合はノミがいる可能性があります。ただ、ノミを見つけても絶対に潰してはいけません。潰したノミがメスだった場合、卵が飛び散ってしまうからです。これ以上ノミを繁殖させないためにも、潰さずに中性洗剤(食器用洗剤)を入れた水に沈めましょう。また、ノミを粘着テープなどに付着させてもつぶさずに、洗剤を入れた水に沈めて駆除します。

また、ワンちゃんネコちゃんの身体に居たということは、家の中にも潜んでいる可能性が非常に高いです。ワンちゃんネコちゃんに再び寄生したり、私たち飼い主を噛む可能性もあるので室内の掃除・駆除を徹底的に行いましょう。

シャンプー等は応急処置やノミ予防対策として有効ですが、ノミを見つけたら、早めに来院してください。駆除用の薬を使用すれば、およそ24時間以内にノミを駆除できます。



かゆいです~

 

 

もしマダニに噛まれたら…?

痛ッ!!

ワンちゃんネコちゃんがもしマダニに噛まれてしまったら、無理に取るのはNGです。すぐに取り除いてあげたい!と思うかもしれませんが、マダニは頭を皮膚の奥に突っ込んで噛みついているため、一度吸血を始めると皮膚から取り除くことは困難です。無理矢理引っ張り出そうとすると、頭が身体に取り残されて腫れてしまうこともあります。

また、先ほどマダニに噛まれて感染する病気をご紹介させていただきましたが、死に至る可能性もありますし、人間にも危険を及ぼす可能性があります。

ですので、マダニに噛まれているのを発見したら触らずにすぐ来院してください。


 

 

おすすめの予防薬

~ワンちゃん~

*ネクスガードスペクトラ  

ノミ・マダニだけではなくフィラリアやお腹の虫も予防してくれるオールインワンの予防薬。食べるタイプで牛肉味です。当院が一番オススメしている予防薬になります。

 

*シンパリカ        

ノミ・マダニに効果のある予防薬です。こちらも食べるタイプでミート味です。ネクスガードスペクトラより予防できる範囲が限られている分、費用を抑えることができます。


*フィプロスポット

ノミ・マダニに効果のある予防薬。予防できる範囲が限られているため、低価格なものになります。

 

*ブラベクト錠       

ノミ・マダニに効果のある予防薬です。こちらも食べるタイプでポーク味。他のお薬と違い、1回で3か月分の効果があります。つい飲ませ忘れてしまう!という方にもオススメです。

※お薬が飲むのが苦手な子用に、スポット(背中に垂らす)タイプもあります




 

~ネコちゃん~

(スポットタイプのみ)

*ネクスガードキャットコンボ

1錠で外部寄生虫と内部寄生虫の計10種類を駆除・予防してくれる予防薬です。

 

*レボリューションプラス  

ノミ・マダニだけではくフィラリアやお腹の虫にも効果のある予防薬。ネクスガードキャットコンボより予防できる範囲が限られている分、費用を抑えることができます。

 

*フィプロスポット

ノミ・マダニに効果のある予防薬。予防できる範囲が限られているため、低価格なものになります。

 

*ブラベクトスポット

ノミ・マダニに効果のある予防薬です。他のお薬と違い、1回で3か月分の効果があります。つい付け忘れてしまう!という方にもオススメです。



毎月忘れずに!

 

 

ノミ・マダニは小さな虫ですが、噛まれてしまうと大事なペットたちや私たち人間の命に関わることもあります。

・部屋の中を清潔に保つ

・ワンちゃんネコちゃんを綺麗にする

・予防薬を必ず飲ませる

・発見したらすぐ病院へ行く           等

私たち飼い主にできることを徹底して、ノミ・マダニから家族を守りましょう!

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