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甘くみてはダメ!夏の外耳炎

更新日:7月15日

こんにちは😃

7月にはいりジメジメとした暑さがましてきて、最近では天気も雨ばかりですね。

この季節になってくると多いのが熱中症もそうですが、耳のトラブルも増えてくる季節です😥

今回は耳のトラブルについて話していこうと思います。

この夏に耳のトラブルでもっとも多いものが

               【外耳炎】です。

その重症度は様々で軽度のものから、耳がただれ、強烈な痒みを伴い、夜も寝られないほど重度のものまであります。早期に発見し、治療すれば治りますが、放置しておくと慢性化し、治りづらくなってしまいます。



・耳のトラブルが起きやすい犬種は?

『耳が垂れている』

ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、プードル、ミニチュア・ダックスなど

『耳毛が多い』

ミニチュア・シュナウザー、プードルなど

『耳道が狭い』

パグ、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグなど



・ではなぜ夏で多いのか?

犬の耳の構造は外耳、中耳、内耳の3つに分かれています。耳から鼓膜につながる外耳道は、人間の耳とは構造が異なり、L字型で奥が見えない構造となっています。そのため、シャンプーや水遊びをした時、湿度の高い雨の日に散歩をした時など、耳の中に水が残っていると、夏の湿気などで耳の中が蒸れて菌が繁殖し、耳垢が溜まりトラブルの原因となってしまうのです。

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・夏で最も多い外耳炎の原因は?

夏の外耳炎になる原因の中で、最も多いのがマラセチア菌というカビの増殖によるものです。油っぽい黒色の耳垢と独特の匂い(例えると発酵臭)が伴います。このマラセチア菌は、もともと健康な犬猫の体に普通に常在する菌です。しかし、いろいろな要因が重なることにより異常に繁殖し、炎症を引き起こしてしまいます。

このマラセチア菌は、脂を好み、高温多湿の環境で活発に増殖します。ですから、皮脂の分泌の盛んなワンチャンや垂れ耳のワンチャンは通気性が悪く、特に夏では菌が増殖しやすくなっています。外耳炎が悪化すると、それに伴い別の細菌が二次感染し、細菌性の外耳炎に移行してしまうことがありますので要注意です。

治療は、点耳薬が主です。早めに治療をしてあげることによってほとんどの場合がきちんと治ります。しかし、体質や耳の形状は変わらないので、油断するとすぐ再発してしまいますので定期的に耳をチェックしてあげましょう。

 


・耳のチェックの仕方

健康なワンちゃんネコちゃんの耳の状態は、ピンク色で余分な耳垢もなく匂いもない状態です。耳に以下にあげられるような症状があればお近くの病院に受診しましょう!

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①耳を痒がる

②耳の中が赤い

③頭を頻繁にふる

④耳がくさい

⑤大量の黒や茶褐色の耳垢など



ここまでは外耳炎についての話をしましたが、では外耳炎を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?

それは定期的な耳のケアです。犬の耳は非常に繊細です。シャンプーや水浴び後にきちんと水分を拭き取り、週に1~2回程度を目安にイヤークリーナーを使って掃除してあげましょう。(やり過ぎも皮膚を傷つけてしまうので禁物です。)



・耳掃除の仕方(自宅版)

まずは耳掃除をする道具を準備しましょう!

用意するもの

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①イヤークリーナー液

②コットン


⑴イヤークリーナー液を直接耳の中にいれます。しばらく時間をおきます。

⑵ 汚れが浮いてきたらコットンで耳の中を丁寧に優しく拭いてあげます。

⑶ その後きちんと乾かしてあげます。

【注意点】

*強く擦らない

*綿棒など先がとがったもので拭き取らない

*耳の奥の方に水分が残っていると中耳炎を

 引き起こすのでしっかりと乾かしてあげる




ながながとなりましたが最後に👍

無理して家で耳をケアすると悪化するときがあります。また、外耳炎がひどいかったり、耳掃除自体を嫌がる子に対しても無理をせず、病院に来てください。

耳で少しでも気になることがあればぜひ相談してみて下さい。お待ちしております!!

🙇‍♂️🙇‍♀️


 
 
 

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