こんにちは!
夏の暑さもすっかり落ち着き、過ごしやすい季節になりましたね。
読書の秋・スポーツの秋、そして食欲の秋!
今日は食欲の秋にちなんで、
【 誤食 】
についてご紹介していきたいと思います。
お腹いっぱい‼秋最高!!
誤食とは?
ワンちゃん猫ちゃんが食べ物以外のものや食べてはいけない食べ物を食べてしまうことを【 誤食 】と言います。
先月、「開院して半年で経ちました!」と、ご報告させていただきましたが、この半年で【 誤食 】に関する相談が既に数十件来ています。散歩中・部屋で遊んでいる時・目を離した時・お留守番中・オーナー様の食事中など、シチュエーションは様々ですが、動物病院に【 誤食 】で来院される方は本当に多いです。
▼誤食してしまうもの
まずはワンちゃん猫ちゃんが誤って食べてしまう可能性があるもの、また食べてしまうと危険なものをご紹介します。
・パンやお菓子の入っていたビニール袋
・タオル
・トイレシーツ
・おもちゃ
・ヘアゴム
・充電ケーブル
・爪楊枝
・ティッシュやトイレットペーパー
・段ボール箱
・電池(乾電池・ボタン電池)
・たばこ
・ネギ
・たまねぎ
・ぶどう
・チョコレート
・ナッツ類
・お花(観葉植物)
・マスク
・小石や小枝
・銀杏 等
散歩中に出会うものもあれば、家の中で当たり前のようによく見るもの等、ワンちゃん猫ちゃんが誤って食べてしまう可能性があるものが日常生活にたくさん潜んでいます。
これ食べていい?
▼食べてしまった時の対応
もしワンちゃん猫ちゃんが普段食べているフードやおやつ以外のものを食べてしまった場合は、2−3時間以内に病院に来院してください。また、食べてしまったものと同じものやその残りなどがあれば一緒にご持参ください。
▼治療法
食べたもの・食べてから経過した時間で治療法も変わってきます。
◎排便を待つ:食べてしまったものに危険性・緊急性がない場合はエコーやレントゲンなどでチェックをし、うんちと一緒に出てくるのを待ちます。
◎催吐処置 :吐き気を促す注射をし、お腹にあるものを吐かせます。食べた直ぐ後であれば吐き出せる可能性が高く、ワンちゃん猫ちゃんにとって比較的負担が少ないものになります。
◎内視鏡 :全身麻酔をし、異物を確認して摘出します。メスを使わない為、負担も少ないですが、異物を取り出す際に食道等を傷つけたりするリスクはあります。
◎開腹手術 :大きな異物や腸で詰まってしまっている等、緊急性の高い場合はお腹を切って異物を取り出します。入院が必要になりますし、ご飯もしばらくの間、流動食になります。
▼誤食後の症状
オーナー様の目の前で【 誤食 】が行われた場合はすぐ対応が可能ですが、お留守番中等で気付かない場合もあります。
・食欲不振
・元気消失
・下痢
・頻回嘔吐
・元気がない
・よだれが増える 等
この様な症状が出た場合は【 誤食 】をしている可能性もありますので、すぐご来院ください。
先生みてみて~!!
一番始めにワンちゃん猫ちゃんが【 誤食 】してしまう可能性があるものをご紹介しましたが、見ていただいてわかるように私たち人間が使っているものがほとんどです。つまり、【 誤食 】は私たち人間が気を付けていれば防ぐことができます。
食欲の秋が終わると、クリスマス・お正月・バレンタインと私達にはたくさんの行事がやってきます。ワンちゃん猫ちゃんも一緒に盛り上がりたいところですが、クリスマスツリーの飾り・チキンの骨・おもち・チョコレートなど【 誤食 】の可能性が高いものもたくさん登場しますので注意が必要です!
ワンちゃん猫ちゃんが辛い思いをしないためにも、今一度ペットたちの目線で周囲を見渡し、普段から室内にワンちゃん猫ちゃんが食べてしまいそうなものを置かないことを徹底し【 誤食 】しないように十分注意していきましょう!
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